primitive Top> お知らせ / リリース情報> RELEASE >「母影」
本体:1,430円(税込) 発行:新潮社
《第164回 芥川賞候補作》 行き場のない少女は、カーテン越しに世界に触れる。 デビュー作『祐介』以来、4年半ぶり初の純文学作品。
小学校でも友だちをつくれず、居場所のない少女は、母親の勤めるマッサージ店の片隅で息を潜めている。 お客さんの「こわれたところを直している」お母さんは、日に日に苦しそうになっていく。 カーテンの向こうの母親が見えない。 少女は願う。 「もうこれ以上お母さんの変がどこにもいかないように」。