primitive Top> お知らせ / リリース情報> RELEASE >「転の声」
本体:1,500円(税込1,650円) 発行:文藝春秋
《第171回 芥川賞候補作》 舞台は、ライブチケットの転売が今よりも市民権を得ている社会。ロックバンドのフロントマン・以内右手は、長引く喉の不調が招く不安に追い詰められ、とうとうカリスマ“転売ヤー”に縋りついてしまう。
「俺を転売してくれませんか」
自分たちのチケットに“プレミア”が付いていく。高額取引の痕跡をファンのSNSで確認するたびに、湧き上がる後ろめたい喜び。
尾崎世界観にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。